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ソルボセインでDDRアケコンの振動対策

おうちDDRをする上で大半の人が避けて通れない振動問題。
振動の吸収にソルボセインが非常に優秀という話を時々目にしていたので試してみたお話。

今回使うソルボセイン(300㎜角、5㎜厚)。amazonで大体3300円ぐらい。

見た目普通のゴムシートと同じですが固体と液体両方の特性を合わせ持ち、衝撃吸収効果が一般的な天然ゴムの2~3倍ぐらいあるとのこと。

触った感じは耐震ジェルの超柔らかい版みたいな。
表面が粘着質なのでそのまま滑り止めにも使えそうです。

簡易的な物と本格的な浮き床方式の2パターンを作ったので紹介していきます。
まず簡易的な方式。

材料
・ソルボセイン1枚
・1×4材 6F(約1820㎜) 4本
 アケコン短辺に合わせてカット
・ダイソーのタイルマット18枚
7000円もあれば足りると思います。知らんけど。

ソルボセインを30㎜角に切って3枚重ねたものを用意。


タイルマットを敷く。
1×4材を等間隔に7本並べる。
その上にソルボセイン。

の上にアケコン。


30㎏以上もあるアケコンを一人でそのままぴったりの位置に乗せるのは無理だったので、1×4材とソルボ3枚の厚みの合計34㎜分よりも厚みのある角材を2本用意し
・タイルマットの上、両端に角材を1本ずつ置く
・アケコンをその角材の上に乗せて位置を微調整
・アケコンの片側を持ち上げながら角材を引き抜く×2回
の手順で乗せました。
ソルボセインが粘着性質の為、乗っけてから位置微調整はソルボセインが引っ付いてしまって無理そうなので多分これが一番楽だと思います。

効果は大いにあり。
築50年木造住宅の1階ですが、今までベタ踏みだと廊下を挟んだ隣の部屋までいっていた振動が大幅に軽減。爪先踏みなら振動すら分からないレベルになりました。
ただ、発狂レベルをドカドカやるとモニターを置いている台が、倒れるほどでは無いですが少し揺れます。
一般的なベタ踏みプレイの場合は完全に吸収とまではいかないので深夜プレイは控えた方がよさそうです。

少し気になる点として、パネルを踏むと荷重のかかった方向にアケコン全体が動くようになります。
傍から見てると結構な勢いで台が前後左右に動いていますが、1人でプレイしてる分には全く気になりません。自分の動きと台の動く方向が同じだからでしょう。
問題は2人プレイの時で、自分の動きとは合わない方向に台が動くということが起こってかなりきもちわるい。同難易度で片方がミラーかけたりするとより顕著になります。

ちなみにこの時点で台の高さは92㎜ぐらい。





ここまで1階でのお話。
色々あってアケコンを2階の部屋に移動し、足12~14辺りをベタ踏みでやってみるとモニターが倒れそうなレベルの振動が発生(´Д`)
今までの簡易的な耐震対策じゃ話にならないと言うことで、某イカ屋敷の方がやっている本格的な浮き床システムを試してみることに。

それで、少し床の構造のお話。
我が家の床は根太工法で作られていて、部屋の壁下周りには、胴差や床梁等のぶっとい木(105㎜)があって、そこから小梁や根太(大体45㎜)等の木が繋がり、その上に床板が乗っているという仕組み(家によって小梁と根太が平行に伸びていたり、小梁の上に根太が乗っていたり若干の違いがあります)。
つまり、部屋の中で太い木がある壁寄りよりも、細い木ばかりの真ん中の方が振動が大きくなりやすいと言うことです。

なので、アケコンから発生する全ての振動を部屋の端よりに持って行く為に、アケコンを置く為の床をもう1枚作ってしまおうというのが浮き床システム。

ちなみに我が家は古い故、根太の間隔が今の家よりも広い455㎜ピッチ(今は恐らく303㎜、または根太レスの剛床工法)なのも振動を大きくしている原因。
1階だったらリブォーム次いでに床引っぺがして大引き追加とか出来るんですが2階なので諦め。

材料
・ソルボセイン2枚
・2×4材 10F(約3040㎜) 6本
 部屋の短辺より‐50㎜ぐらいでカット
・2×4材 6F(約1820㎜) 1本
 アケコン短辺に合わせて2本カット 
・1×4材 6F 3本
 アケコン短辺に合わせて5本カット 
・1×6材 6F 4本
 アケコン短辺+100㎜ぐらいでカット
材料費は大体2万円ちょっと。今は木材が高くてつらい。



C鋼は高いし搬入が無理ゲー、もし処分するってなった時も大変なので、上手くいったらいいなぐらいの気持ちで代わりに2×4材を使用。
部屋の両端にソルボセインを挟んだ土台を作り、その上に2×4材を6本渡すようにします。

大人(80㎏)2人がジャンプしたとして瞬間的に2倍の荷重と雑に仮定、3200Nとしてたわみを計算出来るサイトで計算。材質は杉(ヤング率7000MPa、密度0.38××10-6kg/mm3)。
結果、最大で12㎜程のたわみ。一人なら6㎜。
これは中心への集中荷重の場合の計算だし、間にソルボセイン入れるし、常にその荷重が掛るわけじゃないし、で実際はもっとマシだろうということでこれで試すことに。
少なかったら(2×4材を)足すだけやから。

まずは土台の取り付けから。
土台となる2×4材と、土台に乗せる方の2×4材の外側に来る2本を、それぞれビス1本だけ軽めに打ちます。
この時土台に乗せる方の2×4材は、出来るだけ木表が上に来るようにしておきます。


反対側も同じようにし、この状態で2つの対角を測って、同じ長さになるように微調整。


長さが揃ったらビス3本で固定。負荷のかかる場所なので90㎜ビスを使用。


残りの4本の2×4材を等間隔に脚にビスで固定していきます。
止める場所を一々測らなくていいように、端材で長さを合わせた物を作ってクランプで挟むなり突っ張るなりすると楽です。


固定が出来たらひっくり返す。
これで木裏が上に来るようになります。

木の性質上、どうしても時間経過で木表側に反ってきます(木裏が上になる状態だと真ん中あたりが反り上がってくる)。
だから橋のように使う場合は木裏が上になるようにする必要があったんですね。

1×4材にソルボセインを4枚重ねしたものを12か所ずつ乗っける。


それを土台部分の下に入れつつ下に滑り止めシートを挟む。

ソルボセインを床の上にそのままでも問題無いですが、後々位置の微調整をしたくなった時に大変なのでこういう方法にしました。

1×4材と1×6材をアケコンの長辺に合わせてビス止め。
ついでに余ったソルボセインを乗せる。
1×6材がはみ出てるのは将来的にバーを取り付けるための土台なので、取り付けたいバーの幅に合わせた位置で止めます。


アケコンを乗せて完成です^o^


今までと同じノリで足14を踏んでみる。
かつて倒れそうな程揺れていたモニターがピクリともしない。大成功です。
友人がbasic譜面やってる時の動画あったので乗せておきます。


木のたわみも目視で確認できるほどは無い模様、ソルボセインが吸収しているっぽいですね。

動画見て貰えれば分かると思いますが、ステージ上は低難易度でもかなり大きく揺れています。
特に横揺れが簡易方式の時以上に大きく、2人プレイ時の違和感も前より増えました。仕方ないね。
あと部屋の壁ギリギリに合わせて作ると壁にガンガン当たってしまいそうなので、もし作る人がいるなら壁との間は結構余裕見て置いた方がいいと思います。

それと台の高さが250㎜になりました。台落ちしたら死ゾ。


特に横側に落ちた場合は木の間に足を挟んで更にこけたりして危なさそうだったので余ってた5.5㎜ベニヤを切って乗せておきました。

後ろはバー付けるし前に落ちる人はいないでしょ。知らんけど。

これで駄目ならC鋼かH鋼(お値段4万円超え、総重量100㎏)を入れる覚悟の準備をしていましたが、そんなことにならなくて良かったです。
振動が無くなって気づいたけどパネル踏む音って結構大きいです。うちの防音は終わってるので深夜プレイは諦めました。

この後ゲーンに本家をやりに行きましたが、家のアケコンと同じノリで踏んでいるとふくらはぎが痛くなってきました。
ソルボセインの吸収効果ってすごい。改めてそう思った。
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